プランクトン観察
今回の記事の目的は、沿岸で採集してきたプランクトンを観察することです。
双眼の生物顕微鏡を用意して観察してみます。
プランクトンを観察する
用意した生物顕微鏡です。倍率は40倍~2000倍まで変えられるようです。
価格は4万円くらいだったとおもいます。最近は低価なマイクロスコープ(しかもデジタル!)が売られています。 品質についてはどうなのか知りません。
これはAmScopeという会社(だったかな...)の顕微鏡。 本製品も顕微鏡としてはかなりの安物ですが結構使い勝手がよく、そして見やすいです。
そのほか、手元にあるものを紹介していきます。 プランクトン観察のときに重宝するものばかりです。
小さいペトリ皿。
大きいペトリ皿。
カバーガラス。
スライドグラス。
ホールスライドグラスという、中央に浅いくぼみが彫られているタイプを購入しました。 動き回る生物をこのくぼみに閉じ込めると、観察しやすくなります。
竹串やマチ針。プランクトンを動かすときに重宝します。
ピペット。
とってきた海水を小さいペトリ皿に移して、観察を始めます。
。。。珪藻だらけです。。。
詳細な種については後程、記述します。
プランクトン採集
今回の記事の目的は、プランクトンネットを用いてプランクトンを採集することです。
近くの海に行くことにします。プランクトンは夜間に表層に浮上し、昼間は深場に沈む、というような日周鉛直移動を行うようです。 ですので、夜間に採集するのがいいのではないでしょうか。
プランクトン採集
やってきました。周囲に釣り人がいないことを確認します。 海水や海の生物は基本的に無主物であり、密漁や遊泳禁止区での遊泳などを除けば、誰が海で何をしようと問題はないです。 しかし、釣り人がいるところでプランクトンネットを投げるのは、明らかにマナー違反でしょう。 私も釣りをやっていたのでその辺は重々承知しております。
記念すべき、第一投。
何が多く取れたかは大体の形や色で分かります。 細くて緑っぽいものがおおく浮遊しているので、珪藻がたくさん入っているのでしょう。
持ってきていたフタのある瓶に集めます。
5投ほどで、これくらい取れました。 少し観察するくらいには十分な量でしょう。
荷物をまとめて帰ります。
家に着いたら、ネットやロープを水につけてしっかり塩抜きします。 少しでも塩が残っていると、プランタースタンドがザビてしまいます。
次の記事では、採集したプランクトンを観察してみようと思います。
プランクトンネット製作
今回の記事の目的は、プランクトンネットを製作することです。
さっそくプランクトンネットの製作にとりかかりましょう。
プランクトンネットの作製
まずレースカーテンを用意しました。
本物のプランクトンネットは目合いが揃っていて、ぜひ使いたいのですが、如何せん値が張るのでレースカーテンで代用します。 ポリエステル100%の生地です。
このような、
できるだけ凹凸の無い、
目合いの揃ったものがいいでしょう。
おおよその形に切り出します。
100均で購入したプランタースタンドを枠組みとします。
クリップを使って生地をプランタースタンドに固定し、ボンドを塗っていきます。
今回使うボンドはGPクリヤーです。
おおよそ塗ってみた状態。
ボンドだけだと強度的に心もとない感じがします。
そこで手縫い糸を縫い付けてみました。
クリップで再び固定し、縫い糸を包むようにボンドを塗りなおします。
ボンドが乾きました。速乾性の接着剤は作業が捗るので良いですね。 ようやく、プランタースタンドへの生地の固定が完了しました。
次は、生地の縁と縁を張り合わせ、円錐状にしていきます。部屋に自転車が転がっていたので、ひっかけた状態で作業しようと思います。
上から見てまっすぐになっていることを確認し、先ほどのボンドを塗布します。
ボンドを塗る前に生地を軽く縫い留めておきました。これは意外と大事な工程かもしれません。
プランクトンネットの方向を変えながら、端から端まできちんと貼り合わせましょう。
いい感じです。
このボンドが気に入ったので、もう一度写真を載せておきます。
ここで、小さなボトルを用意します。100均で3本入りで売ってました。プラスチック製の容器にアルミ製のキャップです。
大きさはリップクリームとそんなに変わらない感じ。
アルミのふたに穴をあけます。穴はキャップの縁ぎりぎりまで開けておくといいでしょう。
先ほど完成したネットの円錐の頂点をハサミで少し切り(切りすぎると失敗します)、
ここに、ボトルのふたを固定していきます。
ここはピッタリに作りたいところです。
針金で仮留めした様子。
キャップのみをネット側に残し、
糸を縫い付けて、その上にボンドを塗布しました。
ここまで一気に作業したので、一度よく乾かします。
問題なさそうです。
細めのロープが家にあったので、うまく結びます。これで一応、プランクトンネットの完成です。
次の記事で実際に使用してみましょう。